シュノーケル Love

地球上の全ての海を潜る勢いで書くシュノーケルログ

うーちゃん、散歩すれば建築物に当たる。

こんにちは、うーちゃんです。

まだ三重県にいます。

で、天気もいいので散歩してきました。

見知らぬ街ですから、ぶらつきたいですよね。

 

良い天気や。

とりあえず、ネットで調べて公園らしいのがある方向へ来てみました。

前に社っぽいのが見える。

天気よさげに見えますけど、川沿いのせいなのか

寒風が吹きすさんでます。

こういう景色、地元にないわ。 なんか新鮮

 

さっきの社は住吉神社と言うらしい。

 

遠くの山は雪冠だし

変な橋かかってるし。

遠くに来たなぁって感じ

 

そんなこんなで、ふと横を見ると

 

大正2年竣工?

って事は明治建築じゃね?

ジョサイア・コンドル設計?

って事は、上野の旧岩崎邸と同じじゃね?

六華園、何やら好物の香り。

 

460円、いざ突入。

 

道を進んでいくと

 

洋館が見えてきました

それにしても凄い塔屋だなぁ

立派や、日本家屋とくっついているのも旧岩崎邸と同じや

 

素晴らしい洋館、圧倒的迫力

入り口は隣の日本家屋から

 

それにしても塔屋の迫力がすごい、

旧岩崎邸に行った時は洋館が改修中だったから

外観とか隠れ気味だったので、これは正直嬉しい。

 

日本家屋の前にはちゃんと日本らしさを演出

この辺の妥協のなさが明治建築の醍醐味よな

また、洋館と日本家屋の融合、それを当たり前にやろうとする

心意気ってやつが明治建築には潜んでいる気がする。

 

あ、うーちゃんは別に明治建築に最近興味があるだけなので

言ってる事とかは何ら学術的裏付けはありませんよ、趣味です。

 

旧岩崎邸は普段過ごすには日本家屋の方が落ち着くから

って書いてあったけど、ここはどうなんだろう

 

いざ参る

 

 

思ってたよりも近代的だな

 

しかし、渡り廊下のがあったよ

地図を見たら入った場所は玄関棟で渡り廊下の先に蔵と離れがあるらしい

これやね

 

 

確かに反対側に日本家屋が見える

 

 

蔵到着

蔵の中は何部屋かに分かれてたけど、何もなかったよ

 

 

 

しかし、落ち着く景色だなぁ

 

廊下を渡ると離れがあるけど

今日はイベントで行けませんでした

なので引き返します。

 

離れもかっこいいなぁ

 

と言う訳で玄関棟に戻り

反対側へ

日本家屋への入り口です。

この長い廊下よ、日本家屋やね

ちなみに一番奥はお茶会のためいけません

 

 

 

庭の景色も良いなぁ、夏とかなら芝生も青いのかなぁ

和室からの景色も落ち着くわ。

実際にコレ、正座して撮ったんですけど、

お茶とか飲みたくなるほどのくつろぎ空間ですよ

また風が結構強く吹いてたんですが、和室の中は静寂で

良い部屋だなぁって思いました。

落ち着くでしょ?

隣には洋館の入り口が、

で、洋館です。

 

やっぱり、壁紙の感じが上野の旧岩崎邸と同じよ

 

この部屋ごとに異なるテーマと言い、

 

玄関のステンドグラスと言い

最高の仕事ですねぇ

 

ここから見ると日本家屋との境目が良く分かる、

今ならやらないよね、こんなこと

こういうチャレンジスピリットも明治と昭和の戦後しか現れないと思うのだよ

 

これが塔屋の部分です

当時湾曲したガラスを日本では作れなくて輸入したらしいですよ

 

階段下です。

美しすぎるよねぇ、溜息出るわ

 

トイレは当時から水洗だそうです。

 

二階に上がりますが

この階段の曲線部の美しさ最高じゃない?

階段って、登ってくから巾木部分も目に入るじゃない

それを計算しての美しさ、妥協をしない完璧さ

窓も大きくて明るいし

 

塔屋は上まで上がれなかったよ、残念

4階からの景色を見たかった

 

玄関上はバルコニーになってるかと思いきや完全な装飾だったでござる

 

この洋館の素晴らしいところはココ、

洋間に襖、完全なミックスカルチャーを違和感なく仕上げてるところ

横の説明文を読んでみると、やはり岩崎弥太郎と接点があったとのこと

 

日本家屋の二階部分はココからしか入れない作り、摩訶不思議。

 

サンルームもこんな晴れた日には気持のいい空間です。

ちょっと風が強くてガタガタいうけどね

 

寝室は落ち着いた壁紙と照明は壁だけで天井には無いという拘り

 

 

外観も本当に美しい

最先端の洋館を立て客をもてなし

日常は日本家屋で落ち着きとリラックスを得るというスタイル

もしかしたら今の日本の住宅事情に足りないのは

日本家屋テイストなんじゃないだろうか?

和室に正座した時の落ち着きようは最近の生活じゃ得られない類のものだったし

日本人としてのDNAに刻み込まれた落ち着きを忘れてしまったから

せっかちに日常を過ごしてしまっているのではないか?

そんな疑問を感じるような空間でした。

家にも和室あるけど寝るだけだもんなぁ

膝悪いからあまり正座もできないけど、少しの時間そう言う時を作っても良いのかも

 

さて庭です。

誘惑への小道

 

ここは大きな池があるんですよね、鯉とかはいないけど

古代蓮が咲くらしい、今の季節は跡形もないけどね

 

 

池越しに見ても美しい建物だわ

ここから見ると完全に和洋くっついてるのが分かるね。

日本家屋部分が思ったより大きいね

 

そして庭も大きいです

 

旧岩崎邸もそうだったけど、必ず日本庭園を造っているのはなんでなんだろ?

四季折々の景色を庭で堪能するためなのかなんなのか

でも思うにこれが当時のスタンダードって言うか

ステータスだったんだろうなぁ

今みたいに高級外車とかブランド品とかじゃなく

日本庭園、心の贅沢ですよ。

どんどん洋風に変わってく時代に和を感じてたいという心なんだろうなぁ

って思います。

でも商売的には時代の流れに柔軟に対応しないといけないから

書斎とかは洋館に作り

疲れた時には和の空間で癒しを得ていたのかもしれない

と思う。

和かぁ、なんか伊勢に行った昨日と今日とで和に対する考えと想いが

変化したように感じるよ

世間がどんなに変わっても、結局自分は日本人で

その日本人のマインドを受け継いで今まで生きてきたんだし

真の癒しは和にあるのかもしれないねぇって思う。

 

 

庭園もすごく良かったなぁ

 

思いがけず見つけたけた物件だったけど

いやー素晴らしかった

こう言う出会いは歓迎です。

散歩の続きは次回と言う事で

近日中に上げますわ